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 国産材染色による高付加価値化
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WPCとは?

WPC(Wood Plastic Combination)とは・・・
木材の持つ本来のぬくもりを損なわず、強度・耐久性などを付加させた技術です。
木材表面を保護する塗装処理に対してWPCは、木材の内部に樹脂を強制的に含浸重合させ、
内部から木材を強化します。
染料を加えて木材全体を自由に着色することで、従来の塗装では出せなかった深みのある色合いを付与することができます。
 
WPCの特徴
木材内部まで含浸・染色してあり色落ちはありませんし、削っても同じ色です。
水に強く変形しません。
木のぬくもりもあり更に楽しくなります。
圧縮木材ではなく、成型品ではなく、元来の木そのものをベースにしています。
本来の木そのものですから、自然の木目がわかりますし、同じものはありません。
カバ無垢材とWPC処理比較
衝撃曲げ…約2倍
硬さ…約10倍
せん断強さ…約2.5倍
横圧縮強さ…約6倍
縦圧縮強さ…約2.2倍
曲げ弾性係数…約2倍
曲げ強さ…約2倍
WPCの性能
WPCの性能は、用いた樹脂、樹種、含浸量、木材中における樹脂の分布状態などにより左右される。
WPCの性能で最も期待されるのは、硬さ、曲げ強さ、圧縮強さなどの機械的性質の向上で、これらはPLの増加とともに増大する。特に、硬さ、横圧縮強さ、耐摩耗性の向上が大きく、PL40%~50%の場合で素材に比べ数倍になる。その他の強さは2倍程度になる。次いで期待される性能は、吸湿性、吸水性の改善、寸法安定性の向上である。
吸湿性、寸法安定性の評価はそれぞれ計算される。抗吸湿能MEE、抗膨潤能ASEで表される。MEEはPLの増加に伴って増大し、主として木材空隙中への樹脂の充填による水蒸気や水の流動の阻害によるものであると考えられている。
ASEは非極性の樹脂を用いた場合あまり大きくないが、この樹脂を極性溶媒に溶解して用いたり、極性モノマーとの混合液で用いたりすることにより、大きく改善される。また、あらかじめ無水酢酸などと反応させてアセチル基等の疎水性の官能基を木材中に導入しておくと、非極性の樹脂との新和性が向上し、ASEの改善を図たる事が出来る。これらは、永久空隙中への樹脂の充填による膨潤収縮の阻害によるとともに、細胞壁中に注入された樹脂によるかさ(バルキング)効果が生じたためと考えられる。
この効果を積極的に利用して木材の寸法安定化を主眼として、極性基を持つアクリル系オリゴマーの水とのエマルジョン、あるいは水または極性有機溶媒の溶液を用いた低含浸WPCがある。
機械性性能の向上はあまり期待できないが、触感、吸湿性など木材の特性を保持しつつ寸法安定性が向上したWPCが得られる。
このほかのWPCの性能では、吸湿性の低下にともなう耐腐朽性の向上、樹脂の被覆による独特の表面光沢、汚れ難さ、傷つき難さ、着色による高級な色調の付加などがあるが、逆に不都合な性能としては硬さの増加による切削、鋸断等加工性の低下、接着剤に対する濡れの減少による接着性の低下などがある。
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